若返りや筋力作りなどに大きな影響を与える成長ホルモン。
成長ホルモンは体のどこから分泌されているのでしょうか。
また、加齢と共に減少していく成長ホルモンの分泌を促進するにはどのような方法があるのでしょうか。
今回は成長ホルモンは体のどこから分泌されるのか、そして分泌を促進する方法について調べてみました。
成長ホルモンはどこから分泌されるの?
成長ホルモンは脳の直下にある脳下垂体(のうかすいたい)で作られています。
脳下垂体は成長ホルモンのほか様々なホルモンを分泌する内分泌器官です。
ここから分泌された成長ホルモンは血液中に放出され、血流に乗って各々の細胞へ運ばれていきます。
成長ホルモンの分泌を促進する方法とは?
・筋トレ、ストレッチ
数あるトレーニングの中でも無酸素運動である筋トレやストレッチは成長ホルモンの分泌を効果的に促す方法とされています。筋トレやストレッチによって筋肉を壊したり痛めることで、体はその筋肉を修復しようと成長ホルモンを分泌するのです。しかし毎日筋トレやストレッチを行うと筋肉が修復される前に筋肉を壊してしまうことになるため、体へダメージを与える可能性があります。そのため一日おきに行うことをオススメします。
・加圧トレーニング
腕や脚を専用のベルトで縛り血流を制限しながら運動することで、疲労物質である乳酸を発生させ成長ホルモンの分泌を促します。血流を制限することで脳に激しい運動をしたと錯覚させることで、成長ホルモンが大量に分泌されます。
・質のよい眠り
成長ホルモンは、睡眠に入ってから3時間の間に多く分泌されるといわれています。眠り始めの3時間はノンレム睡眠と呼ばれる深い眠りに到達します。その間に成長ホルモンは大量に分泌されるため、いかにストレスなく熟睡できるかがポイントになります。人は体温が下がると眠りに落ちやすくなるため、寝る前はマッサージやお風呂に入ることで体をあたため徐々に体温を下げていくことで深い眠りを得ることができます。
・空腹を感じてから食事をとる
人の体は空腹のピーク時に胃の粘膜からグレリンという物質を出します。そのグレリンが脳下垂体に信号を送り成長ホルモンの分泌を促します。グレリンは食事を体に入れると出なくなるため、成長ホルモンの分泌も一緒に止まります。そのため、お腹がすいてない状態で毎回食事を取っていると、成長ホルモンは分泌されません。食事は一日3食という常識にとらわれず常にお腹がすいてから取る習慣をつけると良いでしょう。
・アルギニンとグリシンを含む食材をとる
191個のアミノ酸が複合して成長ホルモンは生成されています。その中でも特に重要なアミノ酸はアルギニンとグリシンです。アルギニンとグリシンは脳下垂体の働きを活発にし、成長ホルモンの合成を促す作用があります。この二つが豊富に含まれている食材を普段の食事に取り込むことで、成長ホルモンの分泌を促すことができます。
アルギニンを含む食材:鶏のムネ肉、子牛肉、ゴマ、エビ、大豆、ナッツ
グリシンを含む食材:鶏の軟骨、豚足、エビ、ホタテ、イカ、カニ、カジキマグロ
さいごに
成長ホルモンは加齢により分泌される量が減っていきますが、様々な方法で分泌を促すことができます。
こちらの記事でも紹介させていただいた通り成長ホルモンには体や美容にとって多くの良い影響をもたらしてくれます。
成長ホルモンを促す方法を生活習慣に取り入れ、若々しく美しい体を維持していきましょう。
みなさん最後までお読みいただきありがとうございました^^