運動をした後に疲れがあると、『乳酸が溜まっているなー』と呟く(つぶやく)人も多いと思います。
昔から乳酸は疲労の原因であると言われ続けていましたが、実は最近の研究で乳酸は疲労物質ではないと判明したそうです。
では私たちの体を疲労させる物質は一体何なのでしょうか。
今回は"乳酸が疲労の原因であるという説は嘘"についての記事です。
そもそも乳酸ってなに?
筋肉を動かすと体内の糖分(グルコース)が分解されていきます。
この糖分をエネルギーに変える作業が行われる際に、同時に作り出される物質が乳酸になります。
つまり、激しい運動を行うほど糖が多く使われるため、乳酸も多く生成されます。
そして作られた乳酸はミトコンドリアと呼ばれるエネルギーを生み出す細胞に使われていきます。
また、乳酸は体内で生成されるほか、スポーツドリンクや肉、魚、ヨーグルト、ワインなど様々な食材に含まれているため外から取り込むことも可能です。
乳酸が疲労の原因というのは嘘
100年前の実験結果により『疲労によって血液中の乳酸が増加する』ということがわかりました。
そのため、疲労は乳酸が原因であるという認識が広まってしまったそうです。
しかし最近の研究では、乳酸は疲労物質ではなくエネルギー源であり、筋肉疲労を和らげてくれるものであるということが判明しました。
つまり、乳酸は疲労を引き起こすものではなかったのです。
疲労の本当の原因はFFにある!?
疲労をもたらす原因は乳酸ではなく、ファティーグファクター(FF)というタンパク質にあるようです。
このFFは、肉体的な疲労だけではなく精神的な疲労によっても増加するもので、心臓病や糖尿病などの生活習慣病の原因にもなると言われています。
ストレスを感じたり、激しい運動を行うと体内で活性酸素が作り出され、細胞を酸化させます。
その際にFFが発生し、脳へ疲労信号を送り、筋肉や細胞の働きを低下させ疲労を感じさせるそうです。
さいごに
疲労の原因は乳酸ではなく、FFというタンパク質でした。
FFが発生すると同時にFR(ファティーグリカバーファクター)が生成されるそうです。
そしてこのFRによって疲労から体を回復させていきます。
つまりFRが生成されやすい体質の人は、疲労から体を回復しやすく、疲れにくい体であると言えるでしょう。
疲労回復物質であるFRについて、そしてFRを増やし疲労回復を早める方法についてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事がみなさんのお役に立てたなら、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!!