紫外線吸収剤は肌に悪いというイメージをもっている方も多いと思います。
最近では紫外線吸収剤が含まれていないノンケミカルの日焼け止めも増えてきました。
でも実際紫外線吸収剤とはどのようなものなのでしょうか。
そこで今回は日焼け止めの成分である紫外線吸収剤について調べてみました。
日焼け止めに含まれている紫外線吸収剤とは?
日焼け止めに使用されている日焼け防止成分には紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2種類があります。
一般的にSPF30程度のものは紫外線散乱剤のみ含まれており、SPF50などの紫外線を防止する効果が長く続くものには両方含まれているものが多いようです。
紫外線吸収剤は有機化合物で作られており、肌の上で科学反応を起こすことで紫外線から肌を守ります。
具体的には、肌に降り注ぐ紫外線(UVーB波)を吸収し熱エネルギーに変換して外へ紫外線を放出しています。
紫外線吸収剤によって肌の上で繰り返しこの作業が行われるため、肌への負担も大きいとされています。
しかし、紫外線吸収剤にも良い点があります。
それは使用感が優れていることです。紫外線吸収剤は無色透明なため日焼け止め特有の白浮きがありません。また、塗り心地も滑らかなため、まんべんなく肌に馴染ませることができます。
そして最大の強みは紫外線(UVーB波)を強力にブロックしてくれる点にあります。UVーB波は紫外線の中でも肌を赤くさせる日焼け(サンバーン)を引き起こし、皮膚がんやシミの原因にもなる光線です。
紫外線散乱剤もUVーB波を防いでくれますが、紫外線吸収剤の方がより防止効果が高いとされています。
紫外線吸収剤の成分は?
日本国内で販売されている日焼け止めや化粧品のほとんどは以下の3つの成分を紫外線吸収剤として使用しています。
・メトキシケイヒ酸オクチル
・オキシベンゾン
・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
基本的にSPF値やPA値が高いものに紫外線吸収剤が使われていますが、中にはSPF25あたりでも紫外線吸収剤を含んでいるものもあります。
"どうしても紫外線吸収剤を含まないものが使いたい!"という方はノンケミカルと記載があるものか、裏面の品質表示にこの3つの成分を含んでないものを選ばれると良いでしょう。
さいごに
紫外線吸収剤は肌へのダメージが大きいと言われていますが、紫外線吸収剤にも紫外線(UVーB波)をしっかりブロックしてくれるというメリットがあります。
紫外線吸収剤の含まれる日焼け止めで肌が荒れてしまっては元も子もありませんが、ご自身の肌と相談して日焼け止めを選んでみてください。
この記事がみなさんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました^^